九州大学 総合型選抜II(旧AO) 芸術工学部 芸術工学科 メディアデザインコース の話(1)

私の知り合いが九大の芸術工学部のメディアデザインコースの総合型選抜II(旧AO)を受験して合格したので、募集要項や過去問などを見てアドバイスを行った経験と、その中で「選考過程や基準はどうなんだろう、多分こうじゃないだろうか」と思ったところをつらつら書いておくので参考にどうぞ。

 

以下、私は凝り性なのでかなり深く分析、というよりは憶測を働かせた私の脳内だけにあるものなので「事実はどうなのかは責任は持てません」。

もちろん、九大の関係者ではないし、縁もゆかりもありません。

 

九大の芸術工学部といえば、昔の九州芸工大国立大学法人化の荒波を超えていくため、その法制化の前年に九州大学に吸収合併されてできた学部(と分析)。

 

九州大学とはいいつつ、そのカラーは芸工大時代の独自性・独創性を帯びている。これが良いという人もいるし、悪いという人もいるでしょう。

ただ「「芸術」と「工学」を融合させ、それを研究・教育する」国立の大学、という理念をもつ学部はここしかないのは異論がないことでしょう。

 

近い学縁のところに筑波大学の「情報学群情報メディア創成学類」や早稲田大学の「基幹理工学部表現工学科」があって、九大の芸術工学部受験を考えている人は比較検討している人も多いと思うが、九大の方が「芸術」のウェイトが大きいと思う。

 

なぜなら九大には上記大学の入学選考にない「総合型選抜(旧AO)」があり、そこに「実技」がある。

 

芸術工学部のネット上のいろんな情報を見ると、例えば某知恵の袋かなんかのサイトで「絵をかくのが好きなので将来そういう仕事がしたいので、いい国立大学といったら九州大学芸術工学部どうですか」とか「将来CGを専門的にする仕事がしたいのですが、いい国立大学といったら九州大学芸術工学部どうですか」などというやりとりがあったりするのだが、多分、芸術工学部の性格や学ぶことは、これらの質問者のイメージするものとは、違う、と思う。

 

ここはアートをめざす美術系でもないし、クリエイターの職工職能系でもない(と分析)。

 

前者だったらムサビとか多摩美とかの方が良い。後者だったらHALやそれこそそこがやってる東京国際工科専門職大学に行った方がはるかに就職が良いだろう。

 

芸術工学部は「芸術」と「工学」を融合させたものを「研究」するところであって、その「教育」があるところだから(と分析して思う)。