九州大学 総合型選抜II(旧AO) 芸術工学部 芸術工学科 メディアデザインコース の話(5)

メディアデザインコースに限らず、芸術工学部の総合型選抜IIの第1次選抜の合否判定の基準について、募集要項には以下のように書いてあります。

 

「調査書又は調査書に代わる書類を 100 点満点で、志望理由書を 200 点満点で評価し、各評価を合わせて 3 段階(ABC)で総合評価します。」(2021年度)

 

はて?

 

A判定をもらえた人は第1次選抜合格で、C判定の人は不合格ということかな?いやーそうするとB判定の人はどうなってる?

いやいや、C判定の人のみ不合格でA判定とB判定の人が合格?

いやいや、第1次選抜の合格者の中にはA判定もB判定もC判定もいるのかも...そうすると、ではその割合は?

まてよ、、、そうならば第1次選抜さえ受かれば、あとは共通テストと実技を頑張ってって考えてたけど、、、もしかしたら第1次選抜の結果って第2次選抜に影響してる?

 

これらに関する大学からの公開情報は何もありません。

 

そうです第1次選抜でいったいぜんたい受験者のどれだけがA判定になるのかわかりません。

(A判定であれば第1次選抜合格、というのは多分まちがいなさそうですが)

 

そもそもA判定、B判定、C判定の境界を1次選抜の300点満点に対する絶対点数基準、例えば100点未満はC判定、200点未満はB判定、とかで区切っているのか、それとも受験者全体の点数ばらつきを見て統計的な割合、例えば上位5%はA判定とか、で区切っているのかすら判りません。

 

80人ぐらいの最初の志願者の70人ぐらいが第1次選抜合格となるのですが、70人みんながA判定とは考えにくい。たぶんこの中にはB判定もいると考えるのが自然でしょう。

もしかしたらC判定もいる。

 

第1次選抜の結果は第2次選抜の選考に影響を与えていないとは言い切れないような気がしてきました。

 

第2次選抜は第2次選抜で、これも「実技を 250 点満点で評価し、大学入学共通テストの成績(500 点満点)と合わせて 3 段階(ABC)で総合評価します。」(2021年度)としか書いてありません。

 

第1次選抜の結果を第2次選抜で考慮するとも考慮しないとも書いてありません。

 

これは第2次選抜においても第1次選抜の結果は影響していると見た方がよさそうです。

 

だって、第1次選抜合格者は第2次選抜に対して同じスタートラインに立って、よういドン、で第2次選抜のABC判定だけで最終合格者が決まるならば、第1次選抜合格者にA、B、(もしかしたらCも)の色付けをすることに意味はありませんからね。

 

先に「志望理由書」は第1次選抜をクリアすればいいだけのものではない、との意味のことを書いたのはそこにあります。

 

では選抜はどのように行われているか。

 

あくまで推測、いや憶測の一つですが、例えば、第1次選抜者を上から順に並べていく。

当然、その並びは、Aの1番、Aの2番、、、Aのビリ、Bの1番、Bの2番、、、Bのビリ、Cの1番、Cの2番、第1次選抜者のビリ、となるわけです。

仮に第1次選抜の結果Aグループは10人しかいなかったとしましょう。そして、このAグループの者は第2次選抜の結果がAもしくはBであれば原則最終合格者とする、第1次選抜のBグループの者は、第2次選抜でAであれば原則最終合格者として並べていって定員20名に達したところで終了~、、、、

などという選抜が行われている可能性があるわけです。

 

そう考えると、やはり第1次選抜で可能な限り上位で選抜される必要があり、そのためには得点ウェートの大きい「志望理由書」が良いものである必要があるわけです。

 

では、次は第2次選抜の分析です。