九州大学 総合型選抜II(旧AO) 芸術工学部 芸術工学科 メディアデザインコース の話(3)
もちろん「志望理由書」がどのような基準に沿って評価され、採点されているかは判らない。
採点基準が公開されていないからだ。
これはどこの大学の総合型選抜でもそうだろう。
「熱意なんか点数で測りようがないよね」
などと曖昧だから公開されないのか、と凡庸な人は考えるかもしれない。
だが厳然とした採点基準が存在することは間違いない。
考えてもみてください。
入試選考委員となった先生方がワイワイとフィーリングで「こっち?いやこっちがよさそう?」なんてできるはずがない。できない。
選考過程は「正当な客観的評価結果の記録」で残さねばならない。学科・コースレベルで選定した合格者を上位の学部レベルに報告し、最終的には大学本部に報告するためには「根拠」が必要だ。
だから厳然とした採点基準が存在する。
合格者を選考する会議の場で、入試選考委員の先生方が満場一致で疑義をはさまず、いわば機械的に判定できる基準がある(はず)。
「熱意なんか点数で測りようがないよね」
できます。
熱意を証拠(エビデンス)として示せばよい。
証拠といっても志望理由書に「熱意だけは負けません、合格させてください、お願いします、がんばります」と書いても、昭和時代の飛び込み営業の「買ってください、お願いします、土下座でもなんでもします」じゃあるまし、そうではない。
客観的に加点できるアイテム・証拠として示す必要がある。
これは想像だが、例えば志望理由書が形式的に整っていれば基礎点を与えるのではないかと思う。そこに、
・英検2級に合格してれば+10点、準1級なら+20点、1級なら+40点
とか
・学校外活動で賞を取っていれば+30点
とか、みたいな感じではないかと想像する。